- 大手キャリアのスマホ代が毎月8,000円を超えていて、高いと感じている
- 格安SIMは種類が多すぎて、どこを選べばいいか決められない
- 昼に遅くなる、店舗で相談できないと聞いて、乗り換えをためらっている
- 手続きでミスをして、電話番号やメールが使えなくなるのが心配
スマホ代は毎月同じ額が出ていく固定費なので、放っておくと1年で8万円以上の差になることもあります。ぼくは国税局で17年働いて退職し、固定費の見直しや副業、投資を重ねて総資産1000万円を超えました。
この記事では、主要な格安SIM9社の料金を2026年10月時点の公式情報で比べ、使い方別の選び方と乗り換えの手順をまとめます。読み終えるころには、自分のデータ量と通話時間に合う候補を2〜3社に絞れる状態になっているはずです。
結論として、先に自分の使い方を数字で確かめれば、格安SIM選びで迷う時間は短くなります。
格安SIMに替えるとスマホ代はいくら下がる?

最初に、乗り換えでどのくらい金額が変わるのかを確認しましょう。選ぶプランによっては、割引前で月5,000円以上の差があります。ここでは各社の公式料金と総務省のデータ、ぼくの実例の順に見ていきます。
大手キャリアの無制限プランと格安SIMの月額差

大手3社の代表的な無制限プランは、割引前の月額でドコモ「ドコモ MAX」が8,448円、au「バリューリンクプラン」が8,008円、ソフトバンク「ペイトク2」が10,538円です。一方で、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は無制限でも月3,278円です(いずれも2026年10月時点・税込)。
ドコモ MAXと楽天モバイルの無制限同士で比べると、差は月5,170円、年間で62,040円になります。低容量プランも、比較する候補に入れてみましょう。

auのバリューリンクプランの割引前上限料金(8,008円)と楽天モバイルの3GBまで(1,078円)の差は、月6,930円です。今の実際の請求額と、乗り換え先の料金を比べてください。
なお、大手キャリアは少量利用時の自動割引や、家族割・光回線とのセット割で月額が下がります。今の請求額と比べるときは、割引後の実際の支払額で計算してください。
総務省のデータで見るスマホ料金と格安SIMの広がり

総務省の「電気通信サービスに係る内外価格差調査」(令和7年度、2025年12月時点)は、月44分の通話と月60通のメールなどを想定した利用モデルの比較です。東京のシェア1位事業者では、MVNOの2GBが月1,354円、大手のメインブランドの無制限が月9,332円でした。
格安SIMは、もう身近な選択肢です。総務省の四半期データ(2026年6月末)では、移動系通信の契約全体に占めるMVNOのシェアが18.6%で、およそ5回線に1回線の割合でした。

通信モジュールなども含む契約全体の割合で、スマホ向け格安SIMだけの普及率ではありません。UQモバイルやahamoなど、大手のブランドは大手側に数えられます。
ぼくはauの月約1.2万円から一時月980円になった

ぼくの例も紹介します。2020年の春に固定費をまとめて見直したとき、スマホはauで月約1.2万円払っていました。そこで楽天モバイルとmineo(マイネオ)の2回線を1台で使うデュアルSIMに切り替え、一時は月980円まで下がりました。
ただ、この金額は2020年当時の料金プランでの話です。2026年10月の料金では、同じ組み合わせでも月980円にはなりません。今から乗り換えるなら、この記事の比較表で現在の料金を確かめてから組み合わせを考えてください。

同じころにテレビを処分してNHKも解約しましたが、効果がいちばん目に見えたのはスマホ代でした。
格安SIMの種類と選び方5つのチェック

格安SIMは、提供している会社の種類で特徴が変わります。種類を知ってから5つのチェックで絞り込むと、候補は自然に減ります。ここでは種類の違いと、確認したい5項目を順に整理していきましょう。
サブブランド・オンライン専用プラン・MVNOの違い

格安SIMと呼ばれるサービスは、主に次の3つに分かれます。
- サブブランド: 大手が別ブランドで出す割安なプラン(UQモバイル、ワイモバイル)。店舗で相談できる
- オンライン専用プラン: 大手が申込や契約相談を主にオンラインで行うプラン(ahamo、povo2.0、LINEMO)
- MVNO: 大手から回線を借りて提供する事業者(mineo、IIJmio、ごえんモバイルなど)
楽天モバイルは自社で回線を持つ携帯会社ですが、料金が安いため格安SIMと並べて比べられることが多いです。店舗の有無とサポートの手厚さは、種類ごとに違います。

データ量と通話時間から逆算する

選び方の5つのチェックは、次のとおりです。
- 毎月のデータ量
- 通話の時間と回数
- 昼の時間帯の通信速度
- 店舗やサポートの有無
- 支払い方法
1と2は、今の請求明細やキャリアのアプリで過去3か月分を見れば分かります。データ量は、多い月に合わせてプランを選ぶと、容量不足の失敗が減るのでおすすめです。通話は、1回5分以内が多いのか、長電話が多いのかでかけ放題の選び方が変わります。

昼の速度・店舗サポート・支払い方法も確認する

総務省の携帯電話ポータルサイトでも、MVNOは昼休みや通勤時間帯など、通信が混み合う時間に速度が落ちる場合があると説明されています。昼休みに動画を見る人は、サブブランドやオンライン専用プランも候補に入れておきましょう。
店舗で相談したい人は、UQモバイルやワイモバイル、楽天モバイルのように店舗を持つ会社を選ぶと安心です。支払い方法は、クレジットカードだけの会社と口座振替に対応する会社があります。申込の前に、使いたい支払い方法に対応しているかを公式サイトで確認してください。
主要格安SIM9社の料金比較表【2026年10月時点】

ここからは、主要9社の料金を一覧で比べます。料金はすべて2026年10月時点の公式サイトの税込価格で、キャンペーン割引は含めていません。
| サービス名 | 種類 | 月額料金の例(税込) | 通話 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | 自社回線 | 3GBまで1,078円 20GBまで2,178円 無制限3,278円 |
Rakuten Linkアプリで対象の国内通話無料 | 使う量が月ごとに変わる人 |
| povo2.0 | オンライン専用 | 基本料0円 3GB(30日間)990円 30GB(30日間)2,780円 |
5分以内かけ放題550円 | 必要な月だけデータを買いたい人 |
| IIJmio | MVNO | 5GB 950円 10GB 1,400円 25GB 2,000円 |
30秒11円 5分定額500円 |
少ないデータ量で安くしたい人 |
| mineo | MVNO | 3GB 1,298円 15GB 1,958円 30GB 2,178円 |
10分かけ放題550円 | 回線を3社から選びたい人 |
| UQモバイル | サブブランド | 35GB・10分かけ放題込み3,828円 | 1回10分以内は込み | 店舗で相談したい人 |
| ワイモバイル | サブブランド | シンプル3 S: 5GB 3,278円 M: 30GB 4,378円(割引前) |
S/M: 10分定額+880円 | 家族割や光回線のセット割を使う人 |
| ahamo | オンライン専用 | 30GB 2,970円 (2026年12月から40GB以下3,135円ほかの段階制) |
1回5分以内は込み | ドコモ品質で手続きはネットでよい人 |
| LINEMO | オンライン専用 | ベストプラン: 3GBまで990円 10GBまで2,090円 ベストプランV: 30GB 2,970円 |
ベストプラン: 5分定額550円 ベストプランV: 1回5分以内込み |
LINEをよく使う人 |
| ごえんモバイル | MVNO | 3GB 1,628円 20GB 3,278円 |
10分かけ放題1,100円 | ドコモ回線で通話オプションを付けたい人 |
※表の料金は、どれも電話番号が使える音声通話付きプランの通常料金です。各社とも割引やキャンペーンで実際の支払額が下がる場合があります。

※無料通話・かけ放題を比べるときは、0570など対象外の番号も確認してください。時間制の通話定額は、上限時間を超えると別途料金がかかります。楽天モバイルも、OS標準の電話アプリでの発信は30秒22円です。
料金重視で選ぶなら(楽天モバイル・povo2.0・IIJmio・mineo)

月額をとにかく下げたい人は、この4社から考えるのがおすすめです。楽天モバイルは使った量で料金が3段階に変わり、Rakuten Linkアプリを使えば対象の国内通話が無料になります。
povo2.0は基本料0円で、必要なときにデータを買う仕組みです。ただし、有料トッピング購入などがない期間が180日続くと、利用停止や契約解除の対象になる場合があります。継続条件は公式サイトで確認してください。
IIJmioとmineoは容量の刻みが細かく、自分のデータ量にぴったり合わせられます。mineoには最大1.5Mbpsの「マイそく スタンダード」(月990円)も選択肢の1つです。このプランでは、月ごとの容量上限を設けずに、速度を抑えて利用できます。
マイそくは月曜〜金曜(祝日を含む)の12〜13時が最大32kbpsです。この時間帯は文字のメッセージが中心で、Web閲覧などはほとんど使えません。直近3日間で10GB以上使うと、制限される場合もあります。
必要な容量だけでなく、使う時間帯と制限条件も比べて選びましょう。動画や地図を外でよく使う人は、昼の制限も踏まえて選んでください。
安定と相談先を重視するなら(UQモバイル・ワイモバイル・ahamo・LINEMO)

昼の速度や相談先を重視する人は、大手が提供するこの4つが候補です。UQモバイルの「コミコミプランバリュー」は、35GBと1回10分以内の国内通話かけ放題が込みで月3,828円です。UQモバイルは公式サイトで、au Styleやauショップなどの店舗で手続きや相談ができると案内しています。
ahamoとLINEMOは、申込や契約相談を主にオンラインで行うプランです。有料の店頭サポートがあっても、対応する手続きや端末操作には制限があります。
店舗で話を聞きたいならUQモバイルかワイモバイル、ネットで完結できるならahamoかLINEMOと分けて考えると選べます。
ドコモ回線で通話オプションも付けるなら(ごえんモバイル)

ごえんモバイルは、株式会社エムコムが運営するドコモ回線の格安SIMです。音声プランは3GBで月1,628円から用意されていて、10分かけ放題(月1,100円)と24時間かけ放題(月2,200円)を選べます。支払いはクレジットカードと口座振替に対応しています。
クレジットカードを持たない人や、通話の多い人が検討できる選択肢です。料金表と通話オプションの条件を、公式サイトで確認してみてください。
ごえんモバイルで口座振替を選んだ場合、発送前の初期費用は銀行振込が必要です。基本料は前払いなので、初回の支払い手順も確認してから申し込みましょう。
使い方別の選び方

ここでは、使い方のタイプごとに候補を絞り込みます。自分に近いタイプを1つ選んで、候補を2〜3社に絞りましょう。

月3GB以下・Wi-Fi中心の人

家と職場でWi-Fiを使い、外ではメッセージや地図くらいの人は、3GB以下のプランで足ります。楽天モバイル(3GBまで1,078円)、LINEMOのベストプラン(3GBまで990円)、IIJmio(5GB 950円)が候補です。
少量利用の人は、低容量プランを比較してみましょう。auのバリューリンクプランの割引前上限料金(8,008円)と楽天モバイルの3GBまでの差は、月6,930円、年間83,160円です。

これは割引前上限料金を使った比較例です。auは1GB以下の月に自動割引があるため、今の請求明細で実際に払っている額と比べてください。
月20〜30GB・通勤中に動画やSNSを見る人

通勤中に動画やSNSを見る人は、20〜30GBのプランが目安です。ahamo(30GB 2,970円)、LINEMOのベストプランV(30GB 2,970円)、IIJmio(25GB 2,000円)、mineo(30GB 2,178円)が候補になります。
昼休みにも動画を見るなら、混雑時の速度を考えてahamoやLINEMOを優先するのも1つの方法です。月によって使う量がばらつく人は、使った分だけ払う楽天モバイルも候補に入れておきましょう。
通話が多い人・家族でまとめて見直す人

仕事の連絡などで通話が多い人は、かけ放題込みのプランか、かけ放題オプションの料金で比べます。UQモバイルのコミコミプランバリューは1回10分以内の通話が込みで、楽天モバイルはRakuten Linkアプリで対象の国内通話が無料です。
家族でまとめて見直すなら、ワイモバイルやUQモバイルの家族向け割引も比較に入れましょう。家族全員の請求を並べて合計で比べると、割引の効果がはっきりします。家族の固定費の見直し方は、家族の固定費見直しで年間40万円|夫婦・4人家族の削り方でも紹介しています。
乗り換え前に知っておきたい注意点と手順

格安SIMへの乗り換えは、手順さえ押さえれば難しくありません。注意点を先に知っておけば、乗り換え後の後悔を防げます。ここでは、よくある注意点と手続きの流れ、事前のチェックリストを順に見ていきましょう。
キャリアメール・昼の速度・サポートの注意点

大手キャリアのメールアドレス(キャリアメール)は、乗り換えると基本的に使えなくなります。ドコモ・au・ソフトバンクは、解約後もアドレスを使い続けられる持ち運びサービスを月330円で提供しています。キャリアメールで登録しているサービスは、乗り換え前にGmailなどへ変更しておくと安心です。
昼の速度は、先ほど紹介したとおりMVNOで落ちる場合があります。サポートも、オンライン専用プランは基本的にネットでの対応です。電話や店舗で相談したい人は、申込の前に問い合わせ方法を確認しておきましょう。
MNPワンストップ方式で手続きは短くなった

今の電話番号のまま乗り換える手続きをMNP(番号ポータビリティ)と言います。2023年5月からは「MNPワンストップ方式」が始まり、対応している会社同士でウェブ手続きをする場合は、乗り換え先の申込だけで進められます。元の会社で予約番号を取る必要はありません。
MNPの転出手数料は、2021年4月から原則無料になりました。ウェブで手続きすれば、元の会社に払う転出手数料はかかりません。ただし、乗り換え先で契約事務手数料(たとえばmineoは3,850円)がかかる会社もあるので、初期費用も合わせて計算してください。

mineoでは物理SIMの発行料440円も別途かかります。事務手数料だけでなく、使うSIMの種類ごとの費用を確認しましょう。
乗り換え前のチェックリスト

申し込む前に、次の5つを確認しておきましょう。
- 今のスマホの分割払いの残り(残債)
- 今のスマホが乗り換え先で使えるか(対応端末の一覧で確認)
- 写真や連絡先のバックアップ
- キャリアメールで登録しているサービスの変更
- 乗り換え先の初期費用と支払い方法

2021年10月以降に発売されたスマホは、原則としてSIMロックがかかっていません。手持ちのスマホが使えるかは、乗り換え先の公式サイトにある対応端末の一覧で確かめられます。固定費の見直しでつまずきがちな点は、固定費の見直しで失敗する人の5つの共通点にもまとめています。
格安SIMのよくある質問

最後は、格安SIMを検討している人からよく出る質問へのQ&Aです。迷う人が多い3つの疑問を、公式情報をもとに整理しました。
今使っているiPhoneはそのまま使える?
多くの場合はそのまま使えるので、安心してください。2021年10月以降に発売されたスマホは原則SIMロックがかかっておらず、乗り換え先の会社が動作確認をしている機種なら、SIMカードやeSIMを入れ替えて使えます。
古い機種でSIMロックがかかっている場合は、元の会社でSIMロックを解除してから乗り換えます。申込の前に、乗り換え先の対応端末の一覧で自分の機種を確認しておきましょう。
デュアルSIMで2回線持つと安くなる?
1台のスマホで2つの回線を使うデュアルSIMは、組み合わせ次第で安くなります。ぼくも2020年に楽天モバイルとmineoのデュアルSIMにして、一時は月980円まで下げました。
ただし、2回線分の契約と設定を管理する手間が増えます。1回線で必要な容量と通話が足りるなら、1回線のほうが管理は楽です。料金の差が月数百円なら、まずは1回線で考えるのがおすすめです。
ahamoの2026年12月の料金改定はどうなる?
ドコモの発表(2026年9月25日)によると、ahamoは2026年12月1日から段階制の料金に変わります。新しい料金は、40GB以下が3,135円、60GB以下が4,125円、120GB以下が5,115円です(税込)。

あわせて、データを増やす「大盛りオプション」は2026年11月30日で提供が終わります。ahamoを検討している人は、12月からの新料金で比べるようにしてください。
まとめ

ここまでのポイントを整理します。
- 選ぶプランによっては、割引前で月5,000円以上の差がある
- 格安SIMはサブブランド・オンライン専用プラン・MVNOの3種類で、店舗やサポートの手厚さが違う
- 選ぶ前に、データ量・通話・昼の速度・店舗・支払い方法の5つを確認する
- 3GB以下なら楽天モバイルやLINEMO、30GB前後ならahamo・LINEMO・IIJmio・mineoが候補になる
- MNPワンストップ方式と手数料の無料化で、乗り換えの手続きは短くなった
まずは今の請求明細で、過去3か月のデータ量と通話時間を確認するところから始めてみてください。ぼくの場合は、スマホ代を見直したことが固定費全体を見直すきっかけになりました。
スマホ代のほかにも見直せる固定費を知りたい人は、固定費の見直しは何から始める?で優先順位を確認してみてください。見直しで年間いくら浮くかは、固定費見直しで年間いくら節約できる?シミュレーション付きで計算できます。
※記載の料金・サービス内容は2026年10月時点の内容です。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
※免責事項
この記事は、筆者(元国税局職員)の個人的な経験と見解に基づくものであり、特定の通信サービスや金融商品の契約を推奨するものではありません。料金や割引の条件は利用状況によって変わり、乗り換えによって費用が下がらない場合もあります。
最終的な判断はご自身の責任で行ってください。税制や制度の詳細は、最寄りの税務署・金融機関にお問い合わせください。
※記事内の情報は2026年10月時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
